~ジャズアルバム紹介~ Michel Camilo & Tomatito/Spain

ギター

カミロ、トマティートによるデュオアルバム。ラテン・グラミー賞受賞作品。

このアルバムはカミロ&トマティートのデュオ作品として2000年発売され、ラテングラミー賞も受賞した名盤です。

アルバムタイトルの通り全編ラテンの匂いがする作品となっております。

ピアノとギターのデュオ作品といえばビル・エバンス&ジム・ホールの「Undercurrent」(別記事アリ)が有名ですが、本作も負けず劣らずのクオリティだと思います。

そしてこのアルバムを皮切りに「Spain Again」(2006)、「Spain Forever」(2016)、「Spain Forever Again」(2024)と、シリーズ化してます。
タイトル何回戻ってくるの?ってカンジですが笑

個人的には本作が原点にして頂点って感じですね。もちろん後発のシリーズも素晴らしいのですが。

M1「Spain Intro(アランフェス協奏曲)」から始まり、アルバムタイトルM2「Spain」といきなりかましてくれます。
カミロはいつも通り素晴らしいテクニックですが、トマティートのギターも◎。こういう生弦?のギターってジャズでは中々出会う機会が無いように思います。

からのM3「Bésame Mucho」。これもラテンの名曲ですね。バラードの落ち着いた雰囲気でもカミロの手にかかればどこかラテンチックな煌びやかな雰囲気が出ます。トマティートのギターも泣かせてくれます。
M5「Two Much / Love Theme」もカミロ作のバラードとしてよく演奏されてますが、同様に素晴らしいテイクとなっております。

個人的ハイライトはトマティート作M7「La Vacilona」です。とにかくアツイです。
モントゥーノ風のバッキングをベースにピアノソロ、ギターソロと展開していき、ラストは交互にソロを取り合い盛り上がりは最高潮になります。
当時ブルーノートでもライブを見たのですが、CDの何倍も煽りあっていて圧巻でした。

最後にもう一つこのアルバムの好きなところ、、、ジャケットのダサさ。。。笑
よくよく見たらオカシイですよね?もはやそれがオシャレに感じます(笑)

皆様も是非フィジカル盤として手元にCD置いといてはいかがでしょうか。

曲目・パーソネル

1.Spain Intro
2.Spain
3.Bésame Mucho
4.A Mi Niño José
5.Two Much / Love Theme
6.Para Troilo y Salgán
7.La Vacilona
8.Aire de Tango

Michel Camilo – Piano
Tomatito – Guitar

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